2022-07-25
◆第22回 IKUNO・多文化ふらっと に50万円(2022年6月)

NPO法人「IKUNO・多文化ふらっと」
https://www.ikunotabunkaflat.org/
~生野発!多文化共生の まちづくりの拠点「いくのパーク」の起ち上げを応援~

御幸森小学校跡地事業・いくのパーク <私たちの思い>  ~いただいた資料より~
大阪・生野区は、区民12万7千人のうちの5人に1人以上が外国籍住民のまちです。
100年以上におよぶ歴史の風雪の中、ともに生きてきた在日コリアンの人々をはじめ、いまや60か国以上の外国ルーツの人々が暮らす多国籍・多文化のまちです。日本語指導が必要な外国籍高校生の中退率が、日本の高校生の7倍以上になります。難民申請中のスリランカの中学生は、強制送還の不安を抱えながら、地域の学校に通っています。タイと日本のダブルルーツの高校生は、通信制高校に通い、一人で必死に働き勉強し暮らしています。
教育、福祉、医療など生活課題の悩みを抱え、孤独の中で立ち尽くす外国ルーツのひとり親がいます。
国籍や民族などの違いに関わらず誰もが、生まれながらに安心して、自信をもって、自由に生きる普遍的な権利を有しています。
・・・私たちは過度な「自己責任」の風潮や「排外主義」の大波に抗する、地域における「共生のとりで」を構築します。私たちは寛容で多様性があふれる地域社会、「誰一人取り残さない」多文化共生のまちづくりに挑戦します。

「いくのパーク」の計画を知り、4月に仲間と現地を訪問、この事業について話を聞きました。お忙しいなか現場を案内して下さったSさんありがとうございました。現在、日本、韓国、中国、ベトナム、フィリピン、タイ、ネパール、スリランカの子どもたち40人程に学習支援を実施、様々な事情を抱えた子どもたちのために子ども食堂も開催されています。(子ども食堂は今後週3回に増やしていく計画)。見学させてもらった御幸森小学校はまだ教室もそのままの状態でした。ここに外国ルーツの方の相談にのる多文化共生センターの他、シェアキッチン、子育て支援スペース、障がい者雇用のレストランなども計画されています。教室や校舎を見せてもらいながら、ここから共生の社会に向けて、様々な夢や可能性が広がるようでワクワクしました。強い者勝ちの競争から、多様な者たちの共存と共生へ。時代が大きく変わっていくなかで、生野発の「共生のとりで」、その取組みやメッセージは、この国の未来への先駆けになると思いました。(byさき)

※その後、正式に寄付先選定委員会を開催(2022.6.11)
NPO法人「IKUNO・多文化ふらっと」へ50万円の寄付(わかちあい)を全会一致で決定しました。寄付は「いくのパーク」の「多文化共生センターの設立・運営、学習支援、子ども食堂の支援」の事業に充てられます。ドネからこの取り組みを応援させていただけること、嬉しく思います。(6/14送金)


▼ いただいた メッセージ・お礼状
多文化共生のまちづくり拠点の構築を通じて、大阪市生野区にある旧御幸森小学校跡地を活用した「いくのパーク」の開業に向け準備しています。貧困および外国ルーツ家庭の子どもたちへの学習支援教室の運営に加えて、今後は生活課題をサポートする多文化共生センターや子ども食堂の開設なども計画しています。今回貴法人による、貴重な寄付金を受けることができ、これら事業の設立・展開に向けて決意と責任を新たにしています。日本社会における過剰な「自己責任」と「排外主義」の大波に抗するため、地域の「共生のとりで」づくりに力を尽くします。物心両面のご理解とご支援に改めて感謝を申し上げます。           
NPO法人 IKUNO・多文化ふらっと 理事・事務局長 宋悟

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